エージェントを上手に活用しよう

まずは自分について知る

エージェントに登録したことで安心してしまうフリーランスエンジニアもいますが、実際のところは十分に使いこなせていないかもしれません。せっかく案件獲得をサポートしてもらえるのだから、できれば十分に使い倒したいところです。
その第一歩として必要なのが、自己分析です。まずは、何が得意でどんな領域に興味があり、どんなことにチャレンジしたいのかなど、自分自身のことを理解することからはじめましょう。これまで苦手な仕事があったなら、それも具体的に文字化して得手不得手を洗い出します。
過去の経験で得たスキルや実績、成果物などキャリアに関することについて、特にじっくり棚卸しをすることも大切でしょう。というのも、それらをもとに今後の方向性を見定められるからです。キャリアの棚卸しは自己アピールにも直結するため、これまでを振り返り漏れなく書き出し、担当者へ伝えることをおすすめします。

希望条件を明確にして伝える

希望する分野や領域、仕事内容、役割、常駐先の場所などをある程度自分の中で明確にしておくことが大切です。もしも、具体性を持って希望条件を伝えていなければ、意にそぐわない案件を紹介されてしまうかもしれません。そうなると、利用者にとってもエージェント側にとっても、もったいない時間を過ごしてしまうことになります。単価についても同様です。フリーランスとして十分に経験を積んできたにも関わらず、1年目とあまり変わらない単価を紹介されてしまうケースも無きにしもあらず。どれくらいの報酬や単価を希望しているのかは決して曖昧にせず、詳しく担当者へ伝えることが大事です。
なお、希望条件は全て叶うわけではありません。そのため、自分の中で優先順位を決めて、これだけは譲れないというものを定めておきましょう。

信頼関係を築く

エージェントを利用する場合、担当者が親身になって案件紹介や面接対策、各種相談など全力でサポートしてくれます。できるだけ、的確に自分の希望に近い案件を紹介してもらうためにも、気になることや自分に関するアピールはしっかり伝えておくほうがよいでしょう。それが、少し言いづらいような休職期間や転職理由などがある場合も、正直に全て話すことが大切です。ひいてはそれが担当者との信頼関係の構築に繋がります。
また、大切な連絡を確実に受け取るためにも、連絡可能な時間帯を事前に伝えておくことも必要です。
エージェントとの付き合いは、案件を獲得して終わりではありません。案件を獲得したあとも、困ったことがあれば相談できる仕組みになっているところもあるため、いわば長期的なパートナーとして信頼関係を築いていくことが自分にとっても有利に働くことでしょう。